@article{oai:obihiro.repo.nii.ac.jp:00004593, author = {木村, 優希 and Haneda, Shingo and 羽田, 真悟 and Aoki, Takahiro and 滄木, 孝弘 and Furuoka, Hidefumi and 古岡, 秀文 and 三木, 渉 and 福本, 奈津子 and Matsui, Motozumi and 松井, 基純 and Nambo, Yasuo and 南保, 泰雄}, issue = {4}, journal = {馬の科学}, month = {}, note = {application/pdf, 軽種馬やポニーについては妊娠後期の流産の一要因である上行性胎盤炎罹患時の症状として、子宮胎盤厚(CTUP)の肥厚が知られており、妊娠後期の定期検査が推奨されている。しかし、重輓馬の妊娠後期の流産を含む妊娠異常に関する研究はほとんど進んでいない。そこで本研究では、重輓馬のCTUPおよび子宮胎盤組織の超音波画像を正常例において明らかにするとともに、これらを胎盤炎および異常産症例についても調査することを目的とした。研究には妊娠した重輓馬35頭を用いた。経直腸超音波画像検査は妊娠7ヶ月(181‒210日)から12ヶ月(331‒330日)に月1回実施した。検査ではCTUPを測定し、子宮胎盤組織の凹凸、胎盤剥離、子宮胎盤組織の2層化(子宮と胎膜が識別可能である状態)の有無を記録した。分娩時に排出された胎盤は35頭のうち30頭にて採取でき、星状部周辺をホルマリン固定し、病理学的に胎盤炎と胎盤浮腫の有無を診断した。胎盤炎と診断された3頭は胎盤炎群とし、胎盤炎と診断されなかった流産、早産、および奇胎妊娠の7頭は異常産群とした。それ以外の25頭は正常群とした。正常群のCTUPは妊娠7ヶ月から12ヶ月にかけて有意に増加し、その値は軽種馬における過去の報告よりも高値を示した。正常群の上位25%の個体が含まれる第3四分位より大きいCTUPを示した個体は胎盤炎群100%、異常産群86%であり、胎盤炎および異常産においてはCTUPが増加することが推察された。胎盤剥離の発生は、正常群20%であったのに対し、胎盤炎群では67%、異常産群では29%であり、胎盤炎との関与が推察された。子宮胎盤組織の2層化は正常群32% 、胎盤炎群33% 、異常産群43%において確認され、正常群の1頭を除いて妊娠10ヶ月以降に確認されたことから、胎盤発達を反映していると考えられた。子宮胎盤組織の凹凸および胎盤浮腫は全群に一般に確認され、重輓馬の一般的な所見であると考えられた。結論として重輓馬のCTUPは軽種馬よりも高値を示し、妊娠進行に伴い増加することが判明し、CTUPの増加および超音波検査による胎盤剥離検出は、重輓馬の胎盤炎や異常産検出に有用であることが推察された。}, pages = {274--281}, title = {重輓馬の正常妊娠、胎盤炎、および異常産における子宮胎盤厚および子宮胎盤組織の超音波画像検査}, volume = {55}, year = {2018} }